各鮎漁の紹介
- 友釣り
- ころがし(ごんぶり)
- しゃくり
- とあみ
- 投げ網
- 火振り
- 地引網
- しめ縄
友釣り
釣好きにはたまらない、一度ハマると戻れない世界へようこそ。
必要品 | 釣り竿(ピンからキリまで・・・)、仕掛け、タモ、おとり缶、クーラーボックス、活きの良いおとり鮎 |
---|---|
方法 | 鮎は成長すると「なわばり」を作ります。その「なわばり」に他の鮎が入ると攻撃する性質があり、それを利用した漁法です。おとり鮎という生きた鮎を仕掛けにつけて泳がせ、「なわばり」に侵入させます。そこで、攻撃してきた鮎を針で掛けて獲るのです。鮎の性質や動き、川の状態を見て、おとり鮎を扱いながら獲るため非常に高度な技術が必要。その分、獲れた時の面白さは格別!一度、始めるとやめられないと言います。 |
ころがし(ごんぶり)
どんな日でも鮎と遊びたい、危険な漁師達
必要品 | 釣り竿、仕掛け、クーラーボックス |
---|---|
方法 | ころがしは竿や仕掛けを転がしながら獲ることから呼ばれた名前です。地域によってごんぶりとも言います。この漁法は非常に危険です。大雨が降って増水した後、川は濁り流れが急で荒れ放題です。その時、鮎たちは非難するために川岸に寄って来るのですが、その鮎たちを引っ掛けて獲る漁法です。竿を転がしながら獲るので、石やゴミに引っ掛かり抜けなくなることもシバシバ。台風や大雨の後、漁師たちは川へ集まるのですが、事故も多く非常に危険なので、ベテランの漁師限定の漁です。 |
しゃくり
まるで仙人、鮎と一体となる
必要品 | 竿、水中眼鏡、かご |
---|---|
方法 | しゃくりは泳いでいる鮎を見て、針で引っ掛けて獲る方法です。自分の眼と身体を使って鮎と1対1の勝負です。単純な漁ですが、鮎漁の中でも一番難しいかもしれない漁法。一日で3桁も獲れる超人もいるらしい。 |
とあみ
投げると円錐になる網を使います。
必要品 | とあみ、クーラーボックス |
---|---|
方法 | 網を使う漁法の一つ。手投げする網の種類が様々あるが、これは、肩に網をかけて投げ出すと円錐形に広がる網です。川面を見ながら、群れを見つけてそこに向けて投げて獲ります。投げ方は慣れないと難しく、網が重いです。 |
なげあみ
鮎を見つけたら、網を投げて追いたてろ!!
必要品 | 刺網または袋網、クーラーボックス |
---|---|
方法 | 手投げ網の種類の一つであるが、網の構造が様々です。袋網は刺網の下の部分が袋状になっています。投げ方は人それぞれですが、着水の時は半円を描かないといけません。鮎を見つけて、鮎が来るところに網を投げ遮断し、後ろから追いたてて、網目に鮎を刺して獲る漁法です。その時期の鮎の大きさを考慮して網目を選びます。網が破れやすく、絡みやすいので注意。 |
:特別な許可が必要な漁法です。
火振り漁 要許可
大量に獲る、昔からの漁法
必要品 | 川舟、電灯、たて網、クーラーボックス |
---|---|
方法 | その名の通り、火を振って鮎を追いたて鮎を獲ります。部落ごとにチームがあり、基本的にはチームで行います。日没時に集まり、所定の位置を決め、一斉に川へ網を張ります。その後、火や音を使って鮎を追いたて、張った網へ鮎を入れます(現在は電灯を使います)。これを何度か繰り返して大量に鮎を獲ります。日没から始めて、日をまたぐことも多く大仕事です。この漁法も、鮎への負担が大きいため特別な許可が必要です。その他の人が行うと違法となり刑罰の対象となります。 |
地引網 要許可
下流の伝統漁法
方法 | 川舟から地引網を川に張り込み、左右のロープを陸から大勢で引っ張って引き上げる漁です。一度に大量に鮎が獲れることや、網を引くのに一定の人数が必要なことから、この量は集落や村単位で行われていました。 |
---|
しめ縄 要許可
鮎を通せんぼう
必要品 | しめ縄の許可証、縄、立てる棒、網等 |
---|---|
方法 | 鮎が下流へ下るときに、川幅いっぱいに縄を張ります。鮎は、縄があると下へ下れないため、周辺に留まります。その鮎を網で獲る漁法です。この漁法は、鮎への負担が大きいため特別な許可を得た人しかできません。その他の人が行うと違法になり、刑罰の対象になります。 |